人事が直面するウェルネスの10大問題とその解決策
人事リーダーなら誰しも経験があるはずです。ポスターやインセンティブ、ダッシュボードまでそろい、書類上は申し分のないウェルネスプログラムなのに、参加率は伸び悩んだまま。従業員は疲れ、組織文化はもろく感じられ、経営陣はROIについて問い続けます。たいていの場合、問題は関心の欠如ではなく、設計のミスマッチです。ここでは、人事チームが直面する10の大きなウェルネスプログラムの問題と、それが起こる理由、そして解決策をご紹介します。
Table of Contents
1. エンゲージメントの幻想
問題:登録者数は好調に見えても、2週間後にはすっかり静まり返ってしまう。
なぜ起こるのか:プログラムが「仕組み」ではなく「イベント」として始まるからです。チャレンジと日常生活を結びつけるものがないため、熱気が冷めてしまいます。しかもエンゲージメントはもっと広い問題でもあります。Gallupの推計では、仕事にエンゲージしている従業員は世界でおよそ5人に1人にすぎません(Gallup)。
解決策:キャンペーンから継続へと発想を切り替えましょう。短いチャレンジを途切れなくつなげ、その合間にも定期的な情報発信を行います。ウェルネスプログラムを動かし続ける方法もご覧ください。
2. 書類上だけのリーダーシップ
問題:リーダーはウェルネスを後援するが、自ら参加はしない。
なぜ起こるのか:後援とは予算を承認することであって、自ら姿を見せることではないと考えているからです。
解決策:リーダーに、目に見える形で手本を示してもらいましょう。チャレンジに参加する、ウォーキングの様子を投稿する、休憩時間を守る、といった行動です。Slalomでは、経営幹部の後押しによって、ある拠点の歩数チャレンジがグローバルな恒例行事へと成長しました(導入事例を読む)。
3. データは多いのに方向性がない
問題:歩数、運動時間、エンゲージメント率などのデータがあふれているのに、何が重要なのかわからない。
なぜ起こるのか:ダッシュボードが測っているのは活動量であって、その意味ではないからです。
解決策:3つの主要指標に絞りましょう。参加率、継続性(1人あたりのアクティブ日数)、そして従業員の受け止め方です。毎月見直し、それに基づいて行動します。詳しくは追跡する価値のあるウェルネスKPIをご覧ください。
4. 画一的なプログラムの落とし穴
問題:プログラムが、全員が同じスタート地点にいることを前提にしている。
なぜ起こるのか:シンプルなプログラムは拡大しやすい一方で、取り残される人も生みます。
解決策:選択肢を用意しましょう。さまざまなアクティビティ(運動、マインドフルネス、睡眠、水分補給)、合計値だけでなく1日ごとの目標、そして競争を望まない人のための全体目標です。競争が苦手な従業員向けのチャレンジもご覧ください。
5. 燃え尽きへの無自覚
問題:会社はウェルビーイングを推進しながら、働きすぎを評価している。
なぜ起こるのか:締め切りやヒーロー文化がメッセージと矛盾しているからです。
解決策:ウェルネスと業務量をセットで考えましょう。会議のない集中時間、休暇明けの現実的な締め切り、そして休憩を取ってよいという許可です。ウェルネスは、どう打ち出すかではなく、働くことそのものの感じ方に組み込まれていなければなりません。従業員から職場のストレスを報告されたときの対応もご覧ください。
6. モチベーションを損なうインセンティブ
問題:ポイントや賞品が効かなくなる、あるいは抜け道を探す人が出てくる。
なぜ起こるのか:心理学者はこれを過剰正当化効果と呼びます。外的な報酬が活動そのものより目立つと、内発的な動機が薄れてしまうことがあるのです。
解決策:報酬の比重は低く、称賛は高く。小さな報酬を幅広く配り、称賛の声、ストーリー、チームの進捗を活用しましょう。ウェルネスチャレンジのリワードもご覧ください。
7. 縦割りの運営体制
問題:ウェルネスを運営するのは人事だけで、ほかの全員は傍観して拍手を送るだけ。
なぜ起こるのか:ウェルネスが共有されるものではなく、1つのチームの担当になっているからです。
解決策:部署や拠点をまたいでウェルネスチャンピオンのネットワークを築きましょう。マネージャーや同僚が先頭に立つと、参加は広がっていきます。ウェルネス委員会のエンゲージメントを高める方法もご覧ください。
8. メンタルウェルビーイングの軽視
問題:プログラムが身体の健康に偏り、ストレスや回復を無視している。
なぜ起こるのか:メンタルヘルスは記録や証明が難しく感じられるからです。しかし世界保健機関(WHO)の推計では、うつ病と不安障害によって世界経済は年間約120億労働日を失っています(WHO)。
解決策:運動と並んで、マインドフルネス、深呼吸、睡眠、屋外で過ごす時間も取り入れ、エネルギーや回復について話すことを当たり前にしましょう。チームのメンタルヘルスを支える方法もご覧ください。
9. ストーリーのないROIへのプレッシャー
問題:経営陣は、コスト削減と業績向上の証拠を今すぐ求めている。
なぜ起こるのか:ウェルネスの報告が数字の羅列にとどまり、物語になっていないからです。
解決策:数字とストーリーを組み合わせましょう。「80%が参加」ではなく「200人以上の従業員が毎日歩く習慣を身につけた」と伝え、1つか2つ従業員の声を添えます。数字の面については、企業ウェルネスROIの率直なガイドをお読みいただくか、ROI計算ツールをお試しください。
10. 短期的な発想
問題:ウェルネスが仕組みではなく、一時的な流行として扱われている。
なぜ起こるのか:企業がいまだにウェルビーイングを、組織の能力ではなくキャンペーンとして見ているからです。
解決策:オンボーディング、マネージャー研修、年間カレンダーに組み込みましょう。ウェルビーイングが働き方の一部になれば、定着します。ウェルネス文化のつくり方もご覧ください。
10の問題のまとめ
| 問題 | すぐできる解決策 |
|---|---|
| 開始後にエンゲージメントが薄れる | 定期的な情報発信を伴う、継続的な短期チャレンジ |
| リーダーが参加しない | リーダーの目に見える参加 |
| データが多すぎる | 3つの主要指標を毎月見直す |
| 画一的なプログラム | アクティビティと目標タイプの選択肢 |
| 燃え尽きへの無自覚 | ウェルネスと業務量の方針をセットにする |
| インセンティブが逆効果になる | 報酬の比重は低く、称賛は高く |
| 縦割りの運営体制 | ウェルネスチャンピオンのネットワーク |
| メンタルウェルビーイングの軽視 | マインドフルネス、睡眠、回復のチャレンジ |
| ROIへのプレッシャー | 数字+ストーリー |
| 短期的な発想 | ウェルネスを日常の仕組みに組み込む |
これらの問題に共通すること
これらはすべて、同じ緊張関係から生じる症状です。企業は成果を求めますが、人には人とのつながりが必要です。KPIでつながりをつくることはできませんが、つながりが生まれるように設計することはできます。一緒に体を動かすこと、目に見えるリーダーシップ、そしてウェルビーイングを「居場所」と感じられるプログラムによってです。YuMuuvはまさにそのためにつくられています。運動量を測るだけでなく、人と人を結びつけるチャレンジです。
まとめ
ウェルネスの立て直しは、たいてい何かを付け足すことではありません。摩擦を取り除くことです。シンプルにし、実際の行動に合わせて設計し、リーダーが率先して見せ、人とつながれるものにしましょう。自社のプログラムの診断をお手伝いしましょうか?YuMuuvのデモを予約してください。